こんにちは。ほんのダイアリー管理人の本野まおです。
今回は野菜を出荷するためには必要な「防除歴」について私がつまづいたところも含めてまとめました。
これからJA経由で野菜を出荷したい、登録したいと考えている方の参考になれば嬉しいです
それではどうぞ。
防除歴ってなに?JA出荷に必要な理由とは
JAに野菜を出荷するには、農薬をいつ・何を・どう使ったかという記録、「防除歴」を提出する必要があります。これはただのメモではなく、JA 出荷における重要な書類です。
農薬記録をきちんと残すことで、消費者の「野菜の安全性」への信頼につながります。また、近年では「GAP(農業生産工程管理)」の考え方にもとづき、トレーサビリティの確保がますます重要になってきています。
野菜を出荷するかという話も出ていないとき最初、たまねぎやにんにくを育てるときに、旦那さんに、どんな農薬を使ったか、いつごろ種や苗を植えたのか、どんな肥料を使ったのか書いておくんだよ、と言われたときは全く意味が分からなかったです。
今思えば、これが防除歴かぁ!と分かるのですがJAに出荷登録をするときに説明されたときは、「えっ、そんなの書いてたっけ?」と焦りました。
私が初めて提出したときに困った3つのこと
正直に言うと、最初は「防除歴?なにそれ?」状態でした。ネットで調べても情報はバラバラ。そんな中、初提出で私がつまずいたポイントがこちら。
① 薬剤名が長すぎて覚えられない!
例えば「アファーム乳剤」とか「ダニコール1000」とか……初めて聞くカタカナ薬剤がずらり。しかもJAからは“正式名称で”と指定されるので、略称NG。ラベルを写真に撮って、あとから記入するようにしました。
また、農薬や殺菌剤などの種類もあるのでそこもノートにメモしています。
日付の記録を忘れてしまう
「いつ撒いたっけ?」と思い出せないことが多発…。防除歴は使用日と収穫予定日の間隔が重要で、たとえば「収穫前7日間は使用禁止」など制限がある薬剤もあります。
私は農薬を使ったあと、大学ノートに日付順に書いておくことにしました。
たまに、スマホのカレンダーに登録していましたが、いまは便利な農薬記録アプリなどあるので、使いやすいほうで記録してみてもいいと思います。
私は大学ノートに①野菜名②農薬を使用した日付③農薬名④希釈液と希釈倍率⑤使用回数を記入しています。
使用目的の書き方がわからない
ただ「アブラムシ対策」と書けばいいのか、「害虫防除」とするのか…。JAによって推奨の表現が違うこともあるので、出荷するJAの記入例や過去の提出書類をチェックするのがおすすめです。
私が出荷している農協産直市場では、そこまで聞かれることはないのですが、念のため記入しておくことをおすすめします。
こうすればラク!記録を続けるためのコツ
①Excelやノートで自分だけの記録シートを作る
②使用した農薬のラベルを写真で保存
③JAの防除歴フォーマットを印刷して常に畑に持参
④日付・薬剤・対象・希釈倍率・目的を毎回ルーチンで書く(私はこのやり方です)
作物別に書式が異なることも多いので、JAのサイトから**「防除歴 書き方」や「農薬記録 フォーマット」**と検索して、専用の用紙をダウンロードするのも◎です。
提出して分かった!JAからのアドバイスと反省点
野菜と一緒に防除歴を提出したときJAの職員さんが丁寧に目を通してくれました。そして、
「この農薬、使用回数は3回までだけど1回余ってるから注意してね」
「この記録、日付が足りないかも?」
など、ありがたいフィードバックをいただけました。“記録すること”は、自分のためでもあるんだなと実感しました。
あとは、農薬の希釈倍率でひっかかることがありました。ラベルでは1000倍希釈とあるけど、
「ちょっとここの倍率だけ1500で書き直してて」
と言われることもあったので、次からは言われている希釈倍率でうすめるようにしています。
まとめ:防除歴は「めんどう」より「信頼」への一歩!
最初はよくわからず、とにかく“めんどう”に感じていた防除歴。でも今では、「自分の野菜が安心・安全であることを、誰かに証明するための記録」だと思っています。
また防除歴を提出する前にカメラで撮影、保存しておくと次年度の野菜を育てるときや記入方法を確認する上で役に立つので、カメラで撮影保存することをおすすめします。
これからJA出荷を目指す方や、家庭菜園で農薬を使っているけど不安…という方にも、「記録しておくことの大切さ」が伝わると嬉しいです。