こんにちは。ほんのダイアリー管理人の本野まおです。
以前、ブログで「図書館だよりのきほんについて」という題名で、記事をかきました。その時は私が実際に図書館だよりをつくるときに注意をうけたことや、気を付けたことをまとめたのですが、今回はそれをもう少し詳しくまとめました。
ぜひ読んでみてください。
学校図書館だより作成の手引き
まず最初に、学校図書館の司書として、図書館だよりを通じて学生や教職員に有益な情報を提供することは、コミュニティとの繋がりを強化する素晴らしい方法です。(ここでいうコミュニティは児童・学校・保護者を指します)
ここでは、私が今まで図書館だよりを作ってきた上で効果的な図書館だよりを作成するためのステップを5つ紹介します。
1. どんな内容にするか?
まずは、どのような内容が魅力的にうつるか、興味を引くかを考えてみます。(ここで止まったりするけど・・・)
学校図書館では新着図書の紹介、読書推薦リスト、図書館利用のヒントなどが考。また、季節に応じた特別イベント、読書月間、読書旬間など色々紹介することがあります。
私の場合ですが、新しい本が届いた場合、新着図書を載せて印刷した後は子どもたちが帰った後で、新しい本コーナーに本を並べておきました。図書館だよりで紹介するときは、本の表紙を載せたり、新着コーナーの写真を載せて案内しています。
本の表紙は載せて大丈夫なのか?
本の表紙を載せると著作権にひっかかるのでは、と心配されている方もいると思います。
書誌情報(書名、出版社名、著者名、発行年)は
許可を取らずとも自由に図書だよりに載せることができます。
書影(表紙)は
本の貸出を促進するという目的のためならば、
図書だよりに表紙を載せることは慣例上無承諾掲載できます。
表示の大きさは、50平方センチメートル以下です。
(正方形の場合なら縦7×横7㎝までならOKということになります)
図書館だよりをつくるときは、本の紹介をするときに表紙を掲載することがあります。
切っても切れない著作権。著作権について調べておくと安心して図書館だよりに本の紹介ができます。
おすすめの本を図書だよりにのせて、利用者アピール
読書推薦リスト、というと堅苦しいですが、「〇〇先生のおすすめの本」「国語の教科書に出てくる本20冊リスト」「必読図書リスト」など子どもたちにおすすめする本を紹介しています。
特に「先生おすすめの本」は新しい先生が赴任してきたときは、先生方の事を知ってもらう上で記事にもしやすいので、やってみる価値はありです。
書くことが思いつかない場合は、市立図書館のイベントを載せたり、新聞で紹介されている本を紹介するなどしても良いですね。
季節や各月の掲示の案内、読書イベントはその時々の写真を撮ったものを何枚か載せておくと、目で見て様子がつかめるので、よくやっています。
2. デザインとレイアウト
私は読みやすさを考慮して、統一感のあるデザインを心掛けています。適切なフォントサイズとスタイルを選び、重要な情報は目立たせます。画像や図表を使って視覚的にも楽しめるレイアウトを考えることが重要です。
簡単にまとめたけれど、これが、個人的には難しい。
もちろん、パソコンでも字がみっちりだと読みにくいし、イラストや写真もうまくまとめないと、どこかちぐはぐな印象を受けてしまうのです。
私は字が汚いので、きれいに読みやすいものを作るうえでもパソコンで作成しています。(図書館だよりの記事にPDF化したとしょかんだよりを貼っているので、開いてみてください。)
パソコンだとフォントも字のサイズもほぼ同じでまとまりやすく、すっきりします。
手書きの図書館だよりもあこがれるのですが(温かみがあって)、読みやすいかといわれると、手書きの図書館だよりは読みにくい構成だったり、字がきっちり敷き詰められて読みづらかったりします。
手書きで図書館だよりをつくるときは、行間やレイアウト、目立つところにアクセントを加えることを意識してつくると良いです。(私には難しかった・・・)
また、フォントについて。私はおもに
・特太ゴシック体 ・HG丸ゴシックM-PRO の二つを使っています。
最初の事はポップ体の書式をつかっていましたが、勤務校の教頭先生から「ポップ体は字を覚える時に字の形をしっかり覚えられない子もでてくるから使うのは控えるように」と注意をうけました。
それ以来、なるだけ字の崩れていないフォントを選んでいます。
画像は、スマホで撮った図書館内の写真や掲示物の写真を掲載しています。読書集会のときは子どもたちを後ろからとって、あまり顔がでないようにしています。
貸出冊数などは、棒グラフや表で表示しています。
また印刷は、白黒カラーを基本にしています。図書館で掲示する分はカラーにしていますが、文字は黒でほぼ統一しています。
これも色彩弱者(色が判別しにくい)の児童がいた場合、色んな色を使うと読みづらいですよ。と教えていただきまして、それ以来、文字は黒で統一しています。
3. 児童・生徒、職員、保護者にむけてか、特定にするか。
図書館だよりの内容がすべての年齢層に適しているか、または特定のグループに焦点を当てるべきかを考えます。例えば、小学生向けにはより視覚的で目でパッと見て内容が分かるように心がけています。
出せる方は職員向け、保護者向けと別に作成している方もいますが、私は全部まとめています。児童向けでもある、先生方、保護者向けでもある内容にしています。
4. 発行頻度とスケジュール
これも、図書館だよりの記事で紹介しました。
月に一度の定期発行が一般的ですが、学校のイベントに合わせて特別版を発行することも考えられます。発行日を予め決め、編集スケジュールを管理することで、準備と配布がスムーズに行えます。
特に3月は3月号を早めに出して、(返却本のお知らせ、利用のおしらせなど)、特別版では6年間で読まれた本の分類、6年間の貸出冊数、ファーストブック、思い出の本などを紹介していました。
5. 児童・先生方との協力
教師や生徒、保護者からの寄稿を募ることで、学校図書館全体の参加を促すことができます。寄稿者にはテーマを提供し、締切日を明確に伝えましょう。
おすすめの本の案内、図書委員がつくる図書館だよりなどは目をひきやすいです。いつもと違うから。
けれど、無理はさせない。無理強いしない。をモットーにします。
6. 反応とフィードバックの収集
子どもたちから直接、図書館だよりの感想を聞いたり、アンケートを利用して今後の図書館だよりにのせてほしいことなどの意見を書いてもらい、まとめるのも良いです。
直接コメントを募ることで、何が受けているのか、何が改善点かを把握することができます。
図書館だよりも独りよがりにならないように気を付けていますが、人の意見を取り入れることは意外とできてなかったりします。反省です。
効果的な図書館だよりを作成することは、時間と労力が必要ですが、感想を聞くことで次回の図書館だよりのネタができたり、月々で紹介することもできます。
また学校司書さんのブログを読んで「このネタ使えるな」と思うことも多々あるので、いろんな学校司書の方々のブログを読んでみることをおすすめしています。
また図書館だよりにつかえる本も多数出版されているので、これもじゃんじゃん参考にします。イラストも使えるし、サイズ変更できるし、手書きのイラストをいれるだけでも全然違います。
よく使っているのは
これは個人的におすすめですが、図書館だよりでいうなら、アメーバブログのベル・ブックさんが作成されている図書館だよりが面白味があって好きです。
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