司書の1日を追う!司書になってこんな仕事しています。

こんにちは。ほんのダイアリーの本野まおです。去年まで複数校の兼務でしたが、今年から1校専任になりました。

今日は司書の仕事内容について説明していきます。特にはじめて学校司書をする人にとっては参考の一つになるかと思います。

わたしは4校掛け持ちのため、専任の司書がいる学校図書館とは違いがありますが、だいたいこんな感じです。

毎日やるよ!貸出と返却

図書館の日々の業務には、本の貸し出しや返却、予約、リクエストの受付、遅れた本の催促などがあります。これらはどんな図書館にも共通する基本的な作業です。ただ、これらを行うときには、ちょっと注意が必要です。(誰がどんな本を借りているのか、返したのか、リクエストしているのか、そして誰が返却が遅れているのか、これらはすべて個人情報に触れることになるからです。基本、「本をだれが借りているか」などの質問には答えないようにしています。)

基本は、貸出も返却も同じですが、私が気を付けていることがあります。
まずは、本の返却を先にするように声掛けすること。

これは休み時間に本を借りに来る子どもたちに伝えています。返却処理を行わずに本を本棚に戻す子、バッグに入れっぱなしのまま、本を借りにカウンターに並ぶ子がいるためです。
カウンターは混みます!混んでいるから「先に借りる本を選んでおこう」というのもありなんですが、そうすると本を借りる段階になって、パソコンから「ポン」と音が鳴り、画面には返却未処理の文字がでてきたりします。

なので、本を返すように先に伝えています。些細なことですが貸出・返却をスムーズに行うためには気を付けておきましょう。

このような業務をどのように進めるかは、各学校図書館によって異なるかもしれません。今は多くの図書館で、予約や催促を含めた多くの機能が組み込まれたシステムを導入しています。

でも、もし昔ながらのカード方式を使っているところだったら、予約や催促はちょっと手間がかかる作業になるかもしれません。本を借りるときに本の名前を書く、これが時間かかります!特に低学年。

このようなときは昼休みに、ゆっくり借りにきてもらうように声掛けしています。

もし最初のうちは業務に慣れるのが大変だと感じたら、予約や催促を一時的に止めることも一つの方法です。ゆっくりと一つ一つの作業に慣れていくことが、結局はスムーズな行動につながります。

図書館の開館について

学校図書館の開館時間は、学校によって本当にいろいろですよね。

例えば、休憩時間がいつなのか、それに合わせて図書館を開けるのかどうか、学校によって違います。ある学校では昼休みだけ開館し、他の休憩時間は閉めているかもしれませんし、休憩時間の長さによって開館するか決めている場合もあるんです。

クラスが多いと、曜日限定での利用とかありますしね。

放課後の開館についても、学校によって異なります。子どもたちの下校時間や、先生方の都合によって開けられないこともあるでしょう。新しく赴任される学校で、この辺りのことは事前にしっかり確認しておくといいですね。

だいたい、休み時間と昼休み時間は学校図書館も営業してますが、週に4回だけとか司書の先生がいるときだけ開館する学校もあります。

夏休みや冬休みに開館する学校もあれば、そうでないところもあります。

これもまた、学校によるので、確認が必要です。

さらに、学校司書さんの勤務時間や日数が限られている場合、先生や図書委員、ボランティアの方々が開館を手伝っていることもありますよ。だから、そういったサポート体制についても、ちょっと調べておくと安心ですね。

図書の時間

「図書の時間」について知ってますか?これはたいてい週に一回くらい、学校やクラスによっては隔週で、子どもたちが図書館に来て授業を受けるんです。

しかし、本を借りたらあとはひたすら読書に充てようとする先生のなんと多いことか。

この時間は、本を借りたり返したりするだけじゃなくて、読み聞かせをしたり、本についてのお話(ブックトーク)をすることもあります。それから、調べ物の仕方を教えたり、研究学習をサポートすることもあります。

この「図書の時間」をどう運営するかって、実は学校によっていろいろなんです。だから、どうしたらいいかなって思ったら、前任の司書さんや他の学校の司書さん、去年までその学校にいた先生に聞いてみるといいですよ。また図書の時間は「授業の1コマ」なので、本来なら担任の先生が図書の時間の過ごし方をうまく使っていかないといけないと思うのですが、難しいんでしょうね。

あとはどうしても授業日数の関係で削られてしまうことも多いです。または20分間だけなどのように時間が決まっています。

基本、司書は授業のサポートなので学習の支援はするけど、指導はしません。

毎月の掲示、本の選書

最初、掲示物と聞いて「?」となったのは何を隠そう私です。
掲示物って何すればいいの???なんか作るの???本の紹介とか?

と頭がハテナになりました。

掲示物は毎月のテーマに沿った本の紹介をする、制作物を作り飾る、新着本の紹介をするなど色々あります。

詳しくはまた別の記事に書きますが、おおよそはテーマに合わせた展示をします。

たとえば4月なら入学式。5月ならこどもの日や図書館オリエンテーションで説明した図書館利用についての掲示、7月は夏休み前の図書館開放のお知らせ、10・11月は読書月間などの読書活動についてのイベント、1月はお正月、3月は卒業式。

ざっと書いてもこれだけあります。このテーマに沿った掲示物を作って図書館内を飾ったりします。本も紹介、図書館だよりも作成。ふう。

あとは選書です。選書は現在の図書館に不足している図書や授業に必要な図書、リクエストされた本を本のカタログなどから選び、本屋さんに注文します。

選書も司書が主体となって行う学校もあれば、司書教諭や学校主体で行う学校もあります。

予算もたーくさんある学校から、少ない(年間11万とか)学校もあるのでどんな基準で本を買うのか?というのは大事です。

ぜんぶ国語の教科書に紹介されている本につぎ込むのか、特に重点を置いている教科のものから入れていくのか。

これを話し合い、注文書を作成し校長決済がもらえたら、注文します。

個人的には、バランス良く入れたい。

(読み物に偏る、調べ物系統に偏る選書じゃなくて、全分類から足りない所を補うような選書がしたいですね。)

ただ予算の関係上、難しかったりするので、そこはうまく勧めて欲しいと思います。

ほかにも、こんなことやります。

あとは、本の受け入れ、図書だより作成、図書館を使った授業の補佐、学習に必要な本の準備、貸出統計、イベント企画など多岐に渡ります。

やることはけっこうありますが、この仕事が楽しいと感じてもらえると嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました