こんにちは。ほんのダイアリーの本野まおです。
私は普段、学校司書として働いています。その中でほぼ毎月行っている仕事があります。
それは「図書館だより」
私は各学校に合わせて作成しているのですが、今回は図書館だよりについて書いていきます。
何のために図書館だよりを作るのか?
図書館だよりの作成について、はじめて作るときはどんなことを書けばいいのか、よく分からない人も多いと思います。私もそうでした。
ほんとに、「何をどう書けばいいんだ・・・?」と迷い、前任者が残したファイルや引継ぎの中から図書だよりを数枚見つけて、それを参考にしたり、図書館だよりについての本を購入して参考にしてなんとか形を作っていました。
何を書けばいいか分からない。そんな時は「何のために図書館だよりを作るのか」を考えてみましょう。
学校側の立場として、「学校ではこんなことを行っていますよ」という案内やお知らせを保護者や外部に発信することで、学校の事を良く知ってもらいたいという狙いがあります。学校運営を地域や保護者に知ってもらうのが目的です。
学校図書館でもそれは同じで「図書館はいろんな本がありますよ」「本を読むと色んな事が学べますよ」「図書館でこんなイベントをやってますよ」などなど、子どもたちや保護やの方、先生方に知ってもらいたいために作成します。
けど、はじめて書くときはどんなことを書けばいいの?それに毎月書くことって言っても思いつかないよ。
そんなときのための参考にしてください。
その1 自己紹介と図書館のマナーについて
ほぼ、間違いなく(自信ないんですが)最初の図書だよりは4月の学校赴任の時になると思います。
私の場合、図書館の使い方についてオリエンテーションを行い、新入生には初めて利用するときのマナー、在学生にはマナーの振り返りや図書館の利用方法について説明していくことが多いです。これは、学校図書館を知ってもらう上で大事なことです。
図書館だよりを作成するときは、オリエンテーションの内容を振り返って作成するといいですね。
簡単でもいいので「私は司書の〇〇です。」と自己紹介を書きましょう。
あとは、学校で決められた図書館利用のマナーを載せていきましょう。
私の例ですが
「本の貸出と返却は、月~金曜日の二時間目の休み時間と昼休みになります」
「本の貸出はひとり2冊までです」
「本の返却期間は1週間です。決められた期間内にきちんと返すようにしましょう」
「本を借りるとき、返すときは必ず図書委員会や司書の先生に声をかけて、カウンターで手続きしてから本を返したり、本を借りるようにしましょう。」
などなど、学校図書館を利用する上で基本的なことを書きます。
予想ですが、はじめての図書だよりはだいたい4月に作成する人が多いと思います。それか5月初めが多いかもしれません。
なので、
「1年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。これから6年間の間でたくさんの本に触れてください。私の名前は司書の〇〇といいます。これからよろしくお願いします。」という見出しを書いた後に、図書館のマナー、本の貸出・返却について書いていければよいかなと思います。
その2 新着本の紹介
学校図書館には新しい本が届きます。新着本の案内をしていきましょう。
図書館だよりに載せるときは、『本の紹介』『新しい本が届きました。ぜひ読んでください」というように、新しい本が届いたよということを読んでいる人に伝えます。
届いた本を「読み物」「絵本」と分けて紹介しても良いし、特に読んでほしい本がある場合は短めに本の内容を紹介します。できればいくつか本の表紙も一緒に載せると、読んでいる人の目につきやすいです。
図書館イベントや読み聞かせの様子を載せる
図書館でイベントを行ったときや、読み聞かせ会などを行ったときは、そのことを中心に作るのも良いですね。
私は読み聞かせ会や、しおりづくりイベントの時には写真を撮って、その様子を掲載しています。(ただし学校によっては人物写真NGのところもあります。この部分については教頭先生や校長先生の判断を仰いでから載せます。学校広報の1つなので、校長先生のOKがないと発行できないのです。)
読み聞かせであれば「今回読み聞かせした本の紹介」として本の紹介も少し添えると、どんな本を読み聞かせしたのか分かりやすいです。
イベント時には作成したしおりや、作成時の様子を角度を変えて写真を撮っておくと、図書館だよりに載せるときが便利です。
その他、読書貸出傾向など。
あとは、「〇〇小学校でよく貸出される本ベスト3!」など、貸出本の紹介を行ったり、貸し出し状況について載せるときがあります。
だいたい、学期末や3月の図書館だよりに向けて集計を取り、それを載せることによって先生方への利用促進や子どもたちへの利用促進につながります。
そのほか、気を付ける事
出来上がった図書館だよりは、教頭→校長の流れで閲覧してもら、印刷許可がでたら児童長子分印刷します。印刷する前に発行年月日、文責(書いた人)〇〇と名前を載せて、見直しをします。
教頭先生、校長先生の許可が下りたら印刷します。
学校によっては長子分印刷だったり、紙の制限があったりするので、毎月発行が厳しい場合は4月(または5月)、7月、12月、3月(もしくは2月)の月に図書だよりを発行しても良いと思います。
理由は
4月・・・新学期、学校図書館の利用についてお知らせするため。
7月・・・1学期の図書館関係のまとめ。(1学期の読書イベントや貸し出し状況など)
12月・・・2学期の図書館関係のまとめ。(2学期の読書イベントや貸し出し状況など)
3月・・・1年間の図書館関係のまとめ。(1年間の貸し出し状況、ふりかえりなど)
枚数が少ない分、載せる情報は多いのでまとめるのは大変だと思うのですが、取り組む価値はあります。
毎月は難しくても、せめて学期ごとに出すだけでも、図書館利用のアピールになるので、やってみてください。
私の図書館だよりもサイトに載せているので、よろしければ参考になさってください。
コメント