こんにちは。ほんのダイアリー管理人の本野まおです。
今年はにんにくも玉ねぎもよく育ちました。
にんにくなんてもう、めずらしく豊作!ただいま皮むき作業にいそしんでおります。仕事が終わってから作業するから夜中の9~10時までかかります。コンテナ15個はある。しかもこれが2回目。
しかし、ここまでくると売る場所を考えなくては・・・。旦那さんが「こりゃ売る場所を他に広げないとやばい」と話していたので、販路拡大に踏み出しました。
やるなら今しかない!
今年はにんにくが本当によく育ちました。例年よりも病気も少なく、玉も大きくしっかりとしたものが多く、手応えを感じる収穫期でした。
春先の気温が安定していたのも影響したのか、葉も青々としていて生育が良く、株ごとのばらつきも少なかったのが印象的です。追肥や除草も例年通りしかしていないのに、ここまで出来がよい年は久しぶりでした。結果として、去年の倍近い収穫量となり、おそらく全部で8,000個ほどのにんにくが収穫できたと思います。大げさじゃなく。もみがらがきいたのか?
しかし、ここまでたくさんとれるとは思っておらず、正直、嬉しさと同時に「どうやって売り切ろうか?」という焦りも出てきました。主ににんにくを育てているのは旦那さんですが、「こりゃやばい、いつものペースだと厳しいぞ」と言い始めました。
これまでは、地元のスーパーに数点ずつ半年間かけて出荷していましたが、それだけではとてもさばききれない。保管場所もあんまりないし。
そこでなるべく早めに売り場を確保したいと考え、私は販路を広げるために動き出しました。
新たなスーパーを探してみた
まず始めたのは、地元から少し離れた場所にあるスーパーをいくつかまわってみること。事前に電話で問い合わせたり、実際に足を運んで青果コーナーを見て回ったりしました。新しい場所に売り場を見つけるのは初めてだったのですが「今のままでは売り切れない」という現実が背中を押してくれました。
ほんとにもう・・・。電話で話すのも、実際に訪ねるのも緊張します。スーパー、デパートでは地産地消コーナーがあるかを調べます。
コーナーがあったら、お店の店員さんに青果担当の人を呼んでもらってお話をします。
「野菜を出したいんですが、このコーナーに野菜はだせますか?」と切り出し、隣町に住んでいるがそれでも野菜を置いてもらうことはできるか?と話を進めていました。
しかし、ある直売所では地元の土地に畑があるかどうか。地元産でないものはすみませんと断られたりしました。
その中で特に気になったのが、地域密着型のスーパー「Aコープ」です。Aコープの店舗には、「地産地消コーナー」があり、地元で採れた野菜がずらりと並んでいました。丁寧に育てられている野菜が多く、ラベルには生産者の名前や地区名まで書かれているなど、購入者にも安心感がある印象でした。
私は「地元のAコープはもう野菜だしてるけど、ほかの店舗でだせるのかな?」と思い、近くのJAに電話で相談してみました。
Aコープ、遠い場所に出せるなら出したいけど、どうなんだろう?
すると、「すでにJA会員の登録が済んでいれば、他の店舗にも野菜を出すことはできます。ただし、出荷先の店舗ごとに登録が必要で、まずは地元のJAでその手続きをしてもらう必要があります」とのこと。
よっしゃ!これならにんにく売り場拡大できるぞ~。しかしあと数店舗は確保したい・・が・・。
だめもとで聞いてみよう。
地元JAで出荷手続き…でも配送の壁
さっそく地元のJAを訪れ、新規店舗登録の書類を記入し、説明を受けました。が
出荷するためには以下の点に注意が必要とのこと:
・野菜は専用の箱に入れて持ち込むこと。
・最初に野菜を出荷する場合は防除歴を記入した専用用紙を同封すること。あとはPL保険の写し。
・配送する支店名を記した紙を箱の見えるところに貼ること
・配送センターの受付時間(平日8:30〜12:00)内に持ち込むこと
説明を受けながら、「これで新しい店舗にもにんにくを置ける」と期待もふくらみましたが……ここで私はまた壁にぶつかりました。
私は平日は学校で働いているため、午前中に配送センターまで野菜を持ち込むことができません。実際に出荷可能な量が増えたのに、それを届ける手段が限られてしまうという、なんとももどかしい状況です。
8時半て・・・。もう学校にいる時間だよ(´;ω;`)
これでは出荷できない……。と、少し気持ちが沈みました。
店舗からの配送も可能!これならできる。
そんなとき、もう一度JAに相談してみたところ、「普段野菜を出しているAコープに持って行けば、そこからほかの店舗へも配送してもらえますよ」と教えてもらいました。
それなら可能性がある!と感じ、すぐにいつもお世話になっている地元のAコープに出向いて、青果担当の方に事情を話しました。
担当の方はとても親切で、こちらの状況も理解したうえで、こんな風に教えてくれました。

本野さん。JAから話は聞いてるよ~。うちだけじゃなくて他の店舗もだすんだね。 一体どのぐらい収穫できたの(笑)まあ、いまから出荷の説明するからね。

①持ってきた野菜は配送専用のかごにいれて置いてください。
②他の店舗でもうちで使う値札シールは共通なので、最初にうちで出荷する野菜のシールを作って、家で貼ってから持ってきたほうが楽ですよ。
③朝は6時半から裏口が開いていますので、その時間帯に持ってきてもらえればOKです。
④配送は土曜日の午前中まで。日曜日は休みだから日曜日は避けてね。
⑤最初は防除用紙とPL保険の写しも各店舗に提出するので持ってきてください。

ありがとうございますぅぅ(泣)
良かった、朝の6時半からやってるなら仕事前に出せるぞ。
少しバタバタしますが、現実的な方法が見つかって本当にホッとしました。青果担当の方の仕事は増えるのでなるだけ自分で配送センターに持っていきたいんですが、もう、お願いします。お任せします!
出荷ルートが確保できた安心感
現在は、地元のエーコープには自分で野菜を持ち込み、少し離れた大きな店舗へは配送センター経由での出荷、という形で動き始めています。
このように出荷ルートが明確になったことで、今まで不安だった「売り切れるかどうか」という心配がかなり軽減されました。何より、作ったにんにくが誰かの食卓に届くことを想像できるようになったことが、とても嬉しいです。
これまでは「作ること」に意識が集中していたのですが、販売先のことまで視野に入れて行動することで、自分自身の成長も感じられました。売ることは難しいけれど、喜びも大きい。そんな実感があります。
いずれは加工品もやりそうな予感がします 😐
次はデパートの直売コーナーへ挑戦?
先日、出先で立ち寄ったデパートで「地元応援プロジェクト」というコーナーを見つけました。そこには地元の農家さんが作った野菜や加工品が並んでいて、どれも丁寧に包装され、売り場も見やすく工夫されていました。
「ここにも自分のにんにくを置いてもらえたら……」
そんな思いがふっと湧き上がり、まずは出店の条件などを調べてみることに。運営しているのはそのデパートで、店員さんにきいたところ、個人農家でも出せますよ、とのことだったので申込用紙をいただきました。
その後、本社から必要事項の書類が送られてきたので記入。ここは登録までに2週間はかかる予定。そして、ここでは自分たちの野菜にPOPや写真を付けてPRしても良い。との説明書きが。
POPや写真があれば差別化できるし、認知度も高くなります。どうやって作ろうかな。
農業は「届ける」までが仕事
あらためて、作った野菜をどうやって売るか?を考えて販売することがこれからの野菜副業には欠かせないと感じます。ネットスーパーやインスタで販売をよびかけてうまくいっている人もいますが、私のように「できあがったらすぐ出荷したい!」と考えている人は、近くのスーパーや物産館などに置かせてもらうことが一番早いです。
収穫量が増えれば、その分だけ販路も必要になる。収穫はゴールではなく、むしろスタート地点なのかもしれません。これからたくさんナスも収穫できるし、椎茸もお世話になります!
今後は、パッケージデザインやラベル表示、SNSでの告知方法などにもチャレンジしてみたいと思っています。シールに工夫をし、POPで商品を印象付けたいです。
これからにんにく、ばんばん出しますよ!
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