こんにちは。ほんのダイアリー管理人の本野まおです。
学校司書のみなさん。日ごろいろんな読書活動に取り組まれていると思います。
その中でも特に読書月間、読書週間、読書旬間と何かしら読書活動が盛んな時期が組まれていると思いますが、読書活動の一環として行う「読書イベント」に頭を悩ませてしまう司書さんもいることでしょう。
かく言う私もそうです(苦笑)
そこで今回は、私が実際に取り組んだイベントもふくめ、読書旬間の取り組みについてまとめてみました。
読書週間とは?
読書週間は、日本で毎年実施される読書推進活動の一環で、主に子供から大人まで広範囲の人々に読書をすすめる期間です。
- 実施期間:通常、10月27日から11月9日までの2週間が読書旬間とされています。(10月27日が「読書の日」とされており、それにあわせて読書をすすめるためのイベントが全国の図書館、学校図書館などで行われることがあります。)読書の日とは、1947年に出版社・取次会社・書店・公共図書館・マスコミなどが共同で制定した日です。日本独自の記念日です。
- 目的:読書習慣の定着、読書の楽しさを広める、読書による知識の拡大や情操教育を推進することが目的です。
- 活動内容:この期間中には、学校や図書館で様々なイベントやキャンペーンが実施されます。例えば、読書感想文のコンテストや本の展示、読書会などがあります。
- 参加者:学校の児童生徒、地域の住民、企業の従業員など幅広い層が参加します。
読書旬間は、日本全国で行われているため、地域ごとに特色ある取り組みが見られることが多いです。この期間を通じて、読書の魅力や重要性を再確認する取り組みがあります。
私は学校司書なので、主に学校で図書イベントを行っていますが、この時期は市立図書館からも、お話会のご案内のポスターやイベントの周知を学校のほうでもつたえていただけないでしょうか?というお知らせがくるので、図書館や図書だよりで市立図書館のイベントについてお知らせしています。
市立図書館で読書月間や読書旬間に応用できるイベントもあるので、なるだけ足を運ぶようにしています。
どうしてもネタが思い浮かばないときは、ぜひ近くの公共図書館に行ってアイデアをもらいましょう。活用しましょう。
読書イベント~色々な取り組み~
読書バディプログラム
上級生と下級生がペアを組んで、一緒に本を読みます。上級生が下級生に読み聞かせをしたり、一緒に本の内容について話し合ったりすることで、異なる学年間の交流を促進します。(読書ペア活動という名前で取り組む学校もあります。)
私の勤務校では6年生が1年生に絵本の読み聞かせをしていましたが、6年生も1年生も真剣です。特に6年生はどんな本を読んだらいいか?絵本はどんなふうに読めばいいのか?などを司書や担任の先生に聞いて指導をしてもらっていました。
読書マラソン
読書マラソンは期間中に読んだ本のページ数を競うものです。全校生徒で目標ページ数を設定し、達成を目指します。達成後には、学校全体でのお祝いイベントを企画します。
これも学校によりけりですが、私は学年別に目標ページを決めて取り組みをさせていました。
読書ビンゴ
読書ビンゴカードを配布し、異なるジャンルや著者の本を読んでビンゴを完成させます。ビンゴが完成した生徒には、小さな賞品を用意します。
私はよくこの「読書ビンゴ」を行っていました。マス目をかえて低学年、中学年、高学年用で作成できるし、ビンゴの中身もカスタマイズできるから!
教科書にでてくる本ビンゴ、分類番号ビンゴ、図書委員おすすめの本ビンゴ、などなどいろんな種類を作っては図書館で配布していました。
このビンゴのイベントも基本は参加者希望にしていましたが、先生方には
「読書週間でビンゴのイベントを行っています。ぜひ子どもたちによびかけてください」という声掛けは行っていました。
読書郵便
これは、学校内の児童全員を対象にして行っていました。
まず、児童分の読書郵便を作成、印刷します。それを読書指導の先生が担当ごとに割り振っていきます。(6年生は1年生の〇〇さんに図書館内のおすすめの本を紹介する。3年生は4年生に出すなど。)
次に、おすすめの本を書いたハガキを図書室内に設置した郵便箱(空き箱に色画用紙をはりつけたもの)に投函します。
図書委員がそれぞれの学年に読書ハガキを配達します。
相手からのハガキが届いたら、その本を借りて読みます。感想を返信用はがきに書いて郵便箱にいれます。
それが終われば、あとは自由に誰にでもおすすめの本を紹介していく。というスタイルでした。
出すときのきまりをしっかり決めてから実施するとやりやすいです。
しおり作り
こちらも、子どもたちにけっこう人気のイベントです。
①しおり作りの開催日を決めて、図書館掲示板でお知らせ。
②しおりを作りたい参加者を募る。リストを用意して名前を書いてもらう。
③学年別にしおり作りの日を変えて、昼休みの図書館でしおり作りを行う。
④できあがったしおりは一度回収し、ラミネートをしてから本人に渡す。
という流れで毎年行っていました。
というのも、人数の多い学校では一斉にしおり作りを行うと、図書館内に収容しきれないからです。
なので、まずは「しおり作り参加希望リスト」に学年と名前を書いてもらい、何人希望者がいるかで、しおり開催日を決めていました。
1・2年生は12日、3・4年生はは14日、というふうに間をあけて実施。
つくるときは、色鉛筆、はさみ、のりを忘れずに持ってきてもらいました。
こちら(司書)が用意するのはしおり用紙に、カタログや帯の切り取ったイラストや文字。あとは型抜きしたハートや星の用紙、あればマスキングテープを準備していました。
あとは、ひとり1枚作ってもらうことを前提にしてしおりを配り、自由にしおり作りをさせていました。以外と時間がかかり、一人1枚がやっとだったりします。
できあがったしおりは名前を書いてもらい(学年も)、ラミネートをかけたあとで直接渡しに行っていました。
まとめ
どうでしたか?参考になったでしょうか?
「やったことあるものばかり」と思われた方もいるかもしれません。
けれど、なかなか思い浮かばないイベントネタ。おなじイベントばかりでも中身を変えれば喜んで子どもたちはやってくれます。
ここでは紹介しきれていない読書イベントもまだあるので、次の機会に記事にしてまとめようと思います。
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