こんにちは。ほんのダイアリー管理人の本野まおです。
夏休みに入り、夏休みの宿題に追われている学生の皆さん。8月の出校日までに仕上げないといけない宿題の一つとして「読書感想文」がありますね。
私も3人の子供を持つ母親として、自由研究や絵画コンクール、作文など手伝ってきましたが、うちの子供たちは読書感想文が全然書けませんでした。
当時、小学4年生の長男が「ほねほねザウルス」で読書感想文を書くというので、どんな風にして書いているか覗いてみたところ、面白かった部分の文章をそのまま書き写していた!という残念なことになっていました。
本人に聞いたところ、「どう書けばいいのか分からなかった(泣)」ということでした。(分からなかったんかい!)その後、こういうふうに書いてまとめてごらん、と一緒になって読書感想文をしあげました。
今年はあまり字の読めない次男が読書感想文に挑戦するので、そこもふまえて本の選び方や簡単な感想文の書き方をまとめていきます。
今回の記事は「読書感想文って何?どうやって書くの?という部分について掘り下げているので、文章をまとめる力がある子は大丈夫かもしれません。
読書感想文っていつからあるの?
読書感想文がいつから始まったかについての正確な年代は不明ですが、学校教育における読書感想文の課題は、1947年に施行された学校教育法の中で、読書が学びの一環として推奨されたことから、この時期に読書感想文の課題が一般的になった可能性があります。
また課題図書が毎年ある青少年読書感想文コンクールは、児童生徒・勤労青少年を対象に、読書活動の振興等を目的に1955 年に始まった息の長い読書運動で、その成果は高く評価されています(勤労青少年の部は59回まで)。全国学校図書館協議会と毎日新聞社の主催で、各都道府県学校図書館協議会の協力を得て毎年開催しています。
(黄色の部分は、全国学校図書館協議会から引用しています。)
こうしてみると、読書感想文の歴史って長いものがありますね。
ステップ1 興味がある、好きな分野の本をいくつか選ぶ
まずは、感想文を書くための本を選びます。ここで選ぶなら正直、物語が書きやすいですが、どーしても物語より、スポーツだ!料理だ!生き物だ!歴史だ!と自分が決まったジャンルの本や興味のある本があれば、3冊~5冊ほど選んでください。
(子供の本を読む力にもよりますが、ページ数が少ない写真絵本か、字の大きな本を読めるならそちらも選ぶと良いですね。私は次男が文字の理解ができていないのでどうしても写真絵本になりがち)
私は息子が興味のある生き物の本を一緒に選びました。
ステップ2 きちんと読む
本を借りてきたら、一緒に読み聞かせをします。(自分で読める子は別です)
特に発達障害を抱える次男は、ひとつひとつのひらがなが、いまいち分かりづらいようです。なので、この本はこんな内容の本だよ。ということを少しずつ読んでいきます。
集中力が途切れやすい次男。この作業に三日ほどかかる・・・。
ステップ3 特に興味が強い場所はメモする!
読んでいる途中で、特に印象に残った場面や言葉、感じたことをノートにメモしておきましょう。これが後で感想文を書くときに役立ちます。ふせんをはってもいいですね。
読んでいるときに「え!ここ、どうなってるの?」「うわっ、すごい!」と食いつきだしたところを覚えておきます。
ステップ4 一番おもしろかった本を選ぶ。
借りてきた本をまとめて、どれが一番面白かったかを子どもに選ばせます。
その後、その本で印象に残った場面、自分だったらこんな感じにしたいな、こんな生き物も見つけてみたいな、など子どもと話し合い、それをまとめます。
ステップ5 感想を下書きをしていく
本を読み終わったら、メモを元に感想文の下書きをします。次のような構成で書いてみましょう。
本のタイトルと作者名、どんな本だったかを簡単にかく
これは基本です。が、この基本が以外と書かれていなかったりするので、これはわすれずに。
作文用紙の1行目 本のタイトル「〇〇を読んで、僕がおもったこと」
2行目 学校名、学年、名前
3行目 最初の出だしは「僕は図書館で〇〇の本を借りて読みました。どうしてこの本を選んだのかというと、僕の好きなことについて書かれていたからです」という風に始めて本の内容を少しだけ書きます。1年生なら3~4行ほどになるでしょうか。
読書感想文は作文用紙3枚にまとめて書きなさい、などの決まりがあるため、ここでつまづく子も多い。
印象に残った場面を詳しく説明
物語であれば本を読み進めているうちに、登場人物のこんな行動が気になった、自分だったらどうやって行動していただろう、と自分に当てはめて文章をつくっていけますが、これが動物や昆虫だと少し難しい気がします。
うちの息子はくわがたの種類やつのに反応していたので、そこをとりだしていきました。「スイギュウのつのは、少し曲がっていてはさむ力が強そうです。」「オオクワガタはみたことがないので、見てみたいです。そしてさわってみたいです」など、感じたことを文にしていきます。
感想の下書きをする
おおまかですが、次のような形にあてはめて作文用紙に書いていきます。
はじめに:読んだ本のタイトルと作者、どんな本だったかを簡単に紹介します。
本文:本のあらすじを簡単に書きます。自分が特に感動した場面や、興味をもった場面を詳しく紹介します。その場面がどうして強く心に残ったのか?自分の感情を具体的に書きます。
おわりに:全体を通して、その本を読んでどう感じたか、何を学べたかをまとめます。
- (息子の作文を例にしています。)出だしは「ぼくは図書館で『世界の昆虫』という本を借りてきました。表紙のクワガタムシがかっこよかったからです。
- その中でも、とくにスイギュウとオオクワガタが強そうで、かっこいいと思いました。角もまがっていたり、強くて太そうな角を持っていて、いいなと思いました。ゆびをはさまれると、とてもいたそうだなと思います。
- 山でとったクワガタものっていて、いろんなしゅるいのくわがたをつかまえてみたくなりました。そして、くわがたをそだててみたいです。という形になると思います。
作文用紙に清書する
作文用紙に、しっかりと段落をそろえて書いていきます。書き終わったら文字の間違いはないか?おかしい文はないか?を声を出して読んで確認してみましょう。
(できれば)大人による最終チェック
せっかく書けた読書感想文。学校に提出する前にできれば家の人にチェックしてもらいましょう。おや?と思う所や、書き直した方が良いところをアドバイスしてくれるかもしれません。
まとめ
読書感想文は、読んだ本をいかに自分の考えや気持ちを加えてまとめていくか?にかかっています。感想文が苦手な子は特に大変だと思います。
自分の考えや気持ちを相手に伝える、友達や親、先生に伝えるつもりで書いていくと、すらっと書ける場合もあります。
書き終わったら、自分で読んで変な風に感じないか?おかしくないか?と作文をチェックしてみましょう。
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