図書オリエンテーション、ぬきうち図書館テストを実施!。

図書館活動関係

こんにちは。ほんのダイアリー管理人の本野まおです。

毎年、学校ごとでいろんなオリエンテーションの方法を試したり、資料を低学年、中学年、高学年と作成して試行錯誤しています。

今年は現在の学校も2年目という事もあり、だいぶ慣れてきたので、1・2年生と3~6年生用でオリエンテーション資料を作り分けました。

ふつうにオリエンテーション資料をなぞりながら、図書館の説明をしても、聞く子もいれば聞かない子もいるわけで・・・。

オリエンテーションをする意味や、なんとか自主的に取り組める方法でオリエンテーションをやってみようかと思い、テストを作ったのでそれについて書いていきます。

オリエンテーションとは?

オリエンテーションとは、研修、説明会という意味があります。

図書館オリエンテーションでは図書館のサービスや施設、整理の方法、利用規則などを紹介して利用者を図書館に親しませることが目的です。

1. オリエンテーションの目的

  1. 図書館の利用方法を理解させる
    – 貸出・返却の手順、利用のルールを説明する。

  2. 図書館が持つ機能を知る
    – 情報センターとしての役割、学習支援の拠点としての説明、学習の時の本の見つけ方、利用方法などを説明する

  3. 図書館を身近に感じさせる
    – 興味を引くプログラム(読み聞かせなど)で図書館に親しみを持ってもらう。

オリエンテーションの方法は、動画やスライド、テキストなど学校図書館によって違いがあります。

児童数の多い学校では同クラスまとめて、スライドやオリエンテーション資料を用意して一気に行う所もあれば、児童数の少ない学校では1年生から6年生まで全員集めて行う学校もあります。

学校図書館でもはじめて使う1年生や、使い慣れている6年生までおさらいの意味をこめて毎年行っています。

ちなみに私は全学年丸ごとオリエンテーションの方が多いです。テキストや動画を使ったことがないのです。いつかはやってみたいです。

オリエンテーションの流れ

①オリエンテーションの日程を決める

オリエンテーションもいきなり「今からできますか?お願いします」という無茶ぶりな先生もいるのですが、(マジで勘弁してほしい)

ほとんどは事前に読書指導の先生とオリエンテーションの日程を決めます。図書館利用時間とともにオリエンテーションを行っていい日を担任に書き込んでもらいます。

それをもとに司書の方でオリエンテーション資料を作り、1時間の流れを担任と話し合います。オリエンテーションの時間は何分か、貸出まで行うのか読書冊数を決めるのか、読み聞かせをするのかなど細かく決めます。

(たまに計画が変更になって、おさらいだけするということもあります)

②事前準備。

各学年用のオリエンテーション資料や、読み聞かせに使う本。〇×クイズや本の紹介用紙、読書目標冊数の紙を準備。

オリエンテーション資料は全学年一斉に行う場合と学年別によって行う場合があるので、抜けがないか確認します。また当日オリエンテーションを受けることができなかった児童や学年には後日、資料を渡しています。

また先生方にも、当日の変更や時間などの確認をしています。

特に6年生は1年生の補助で時間が変動しがちなので、最低「10分」あれば何とかなる状態にはしておきます。

オリエンテーション当日の流れ

私の場合は、だいたいこんな流れで進んでいきます。

  • あいさつ・趣旨説明(5分)
    – 学校司書または担任教員が進行。ほとんどは学校司書が行うが、司書不在の時は担任が進行する。
    – 図書館の役割とオリエンテーションのねらいを説明

  • 館内ツアー(10分)
    – 書架配置(学年別/ジャンル別)の紹介。どこにどんな本があるか、分類別に分けられていることを改めて説明。1年生に行うときは実際に館内をまわって教えます。

  • – 自習スペースや閲覧席、電子資料コーナーなどの案内。雑誌や小学生新聞の案内も行っています。

  • 貸出・返却のデモ(5分)
    – カウンターでの手続き方法を実演。最初に本の貸出方法について実際に本と自分の貸出カードを机の上にのせて、読み取る所まで教えます。

  • 利用規則・マナーの確認(5分)
    – 本の扱い方(ブックカバー、ページめくり)
    – 利用時間・返却期限、飲食禁止などの注意事項。ここは特に去年はこういう所が良かったです、このルールが守れていない人もいました、気を付けましょう。と念をおす。

  • 時間があれば読み聞かせ/ブックトーク(5~10分)
    – 興味を引く短い読み聞かせや絵本紹介。
    – 図書館の本の楽しさを体感。1年生ははじめての学校図書館なので、いろんな本を触って開いてどんな本か見てみる。ほかの学年も時間があれば行う。

  • 質疑応答・まとめ(5分)
    – 生徒からの質問受付、スタンプラリーなどの図書イベント案内をする。

という感じです。

今回は図書館テスト投入~。

毎年オリエンテーションを行っていると、どうしても高学年は

「去年も同じことを話したよなー」(-.-)

というかんじで、全くこっちの話を聞いているようで聞いてない、手遊びする子も出てきます。

そんな現場を見て、これではいけないと自主的に取り組ませようと考えた結果、図書館の決まりテストを作って、グループ別で取り組ませてみました。

最初の頃は私も「前の先生が作った資料をその通りに読んで進める」ということが当たり前だと思っていました。

が、ほかの司書の先輩方の工夫を知り、色々取り組んでやってもいいんだ!と「きちんとやらなきゃいけない思い込み」が外れまして。

それからというもの、図書館クイズや図書館案内、読み聞かせなどをするようになりました。

そして今回は3年生から6年生までを対象としたテストを作ろうと思い立ったのでこんなのを作りました。(クリックしてください)

図書館のきまりテスト

見ていただければ分かるのですが、ただただ貸し出しや返却、その他の決まり事や去年気を付けてほしいことをテスト形式にしただけです。

作りこみ一切してない。!(^^)!簡単な問題や、こっちが気を付けてほしいマナーやルール、本の探し方などをさらっと作成。

けれど、去年こんなことがあったので気を付けてねと口で言うよりも、自分たちで取り組ませた方が分類番号も配置も分類シールの場所も、本を探すときどこに気を付ければいいのかも意識づけできるなと。

さっそく高学年から抜き打ちテスト開始!

オリエンテーション時「みんな~。もぅ君たちは高学年だから図書館のきまりは大丈夫だね?」と聞くと

「ヨユーヨユー。めっちゃ余裕でしょ(笑い)」

「フツーにできるし」という子が多かったので

「じゃ、今から図書館のきまりテストやるからね。いま机に座っている人たちでグループを組んで、この文字をうめていってね~」と、さっそく抜き打ちテストをさせました。へへっ。

ちなみに、テストの時間は10分間です。

テストの反応は・・・?

さすがにテストとは聞いてなかったからか、挙動不審な子どもたち。

けれど、毎年聞いている(だろう)図書館のきまりなので、できるだろう。とふんでいました。

そうしたら

「え、貸出冊数と返却期間っていつまで?」

(いやそれ貼ってる。毎週言ってる( ゚Д゚))

「いつでも借りることができるんじゃないの?」

(そんなこと言ってない。)

「本を探すっても、この番号なに?どこ見るの?」

(図書館内をよく見るのだ。分類サイン貼ってる。見て!周りをみて!)

「ラベル通りの本がいっぱいある、どれにしよう~💦」

などなど、脳内ツッコミが激しいことになりましたが、時間が切れたところで終了~。

その後は資料を見てもらいながら、答え合わせ。

答え合わせをしながら、図書館のルールや返却、分類について書きこんでいきました。

6年生は時間がないため前半のみ。5年生はなんとか全部埋めることができましたが、本を探すときや分類番号で本を探すところで時間ぎれ。

4年生はけっこうつまづきました。3年生は私が漢字にルビを振っておかなかったのが災いしてほとんど進みませんでした。ここは反省です。

自分たちでやる、取り組むということで、頭の中に入っていった様子でした。

おまけ

さて、この図書館テストの2週間後に4年生がポプラディア利用の一環で、自分が調べた言葉の内容に関する本を分類番号を使って見つける、という授業をされていました。

子どもたちは、たしかこの分類はここにあったはず・・、と分類サインや背表紙の分類番号を見ながらお目当ての本を探していました。中にはあのテストをやったからか、その時のことを思い出して探している子もいました。

図書館テストでやったことが少しは役に立ったかな?と考えながら、一緒に本を探す私なのでした。

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