こんにちは。ほんのダイアリー管理人の本野まおです。

私、家庭菜園規模だったころから野菜を育てて売っているんですが

野菜を育てていると、どうしても出てくるのが「規格外」の野菜です。

・ 形が曲がったきゅうり。
・ 少し小さいナス。
・ サイズがそろわない玉ねぎ。
・ 間引きした葉物野菜。
・ 見た目は少し不ぞろいだけれど、食べるには問題ない野菜。

食べれるけど見た目がね・・・・。ちょっとね・・・。玉ねぎなんかミニオニオンか?ってぐらい小さいものができたりするし。外側が腐れているけど中は大丈夫だったり、大きく育ちすぎることもあったり、いろいろありますね。

家庭菜園や小規模栽培をしていると、「これは売れないかな」「捨てるしかないかな」と迷うことがあります。

でも、直売所やスーパーの地産地消コーナーでは、こうした規格外野菜や間引き菜でも、売り方を工夫すれば商品になります。

大事なのは、ただ「訳あり」として安く出すことではありません。

「どう使えるのか」
「どんな人に向いているのか」
「どのくらいの量なら買いやすいのか」

この3つを考えることで、規格外の野菜も立派な商品になります。

この記事では、規格外・間引き野菜を直売所やスーパーで売るための商品アイデアを紹介します。

なお、生鮮野菜として売る場合と、漬物・ジャム・乾燥野菜などの加工品として売る場合では、必要な確認事項が変わります。加工品販売では、営業許可や食品表示、HACCPに沿った衛生管理などが関係する場合があります。厚生労働省も、小規模事業者向けにHACCPの考え方を取り入れた衛生管理の手引きを公開しています。

規格外・間引き野菜は直売所で売れる?

規格外野菜というと、「市場に出せない野菜」「価値が低い野菜」というイメージを持つ人もいるかもしれません。

でも、直売所では少し事情が違います。

直売所に来るお客さんは、必ずしもピカピカにそろった野菜だけを求めているわけではありません。

むしろ

「安くてたくさん入っている野菜がほしい」
「新鮮な地元野菜を買いたい」
「家庭用だから形は気にしない」
「漬物やカレー、味噌汁に使うから見た目はこだわらない」

というお客様が多いです。

つまり、規格外野菜は「売れない野菜」ではなく、売り方を変えれば「家庭用のお買い得野菜」になります。

規格外野菜とは?形・サイズ・キズで市場出荷しにくい野菜のこと

規格外野菜とは、味や安全性に問題がなくても、形・大きさ・色・キズなどの理由で、一般的な市場流通の規格から外れてしまう野菜のことです。

たとえば、

  • 曲がったきゅうり。(毎年出てくる)
  • 小さすぎるナス。(水が少なかった?栄養足りてない?)
  • 大きくなりすぎたピーマン。(メガピーマンに育ちました。ほんとは収穫し忘れてた・・・)
  • サイズが不ぞろいの玉ねぎ。(仕方ない)
  • 割れたにんにく。(よくでてくる)
  • 少しキズのあるじゃがいも。(収穫の時に傷をつけてしまったりする)

などです。

スーパーの通常売り場では見た目のそろった野菜が好まれますが、直売所では「家庭で使うなら十分」と思ってもらえることがあります。

ここで失敗談。R7年はズッキーニを育てていたのですが、ズッキーニってわりと早く大きくなります。長さ25~30センチのズッキーニを収穫してAコープに出荷しようとしたら、青果担当者に「ズッキーニは20センチ以下じゃないと出荷できないんです、すみませんね~」と言われ、ズッキーニを持って帰って家で消費したことがあるので、野菜のサイズには気をつけましょう。

間引き野菜とは:成長途中で抜いた若い葉や小さな野菜

間引き野菜とは、野菜を育てる途中で、株と株の間隔を空けるために抜いた若い野菜のことです。

大根の間引き菜、にんじんの間引き菜、小松菜やチンゲンサイの若い葉などがあります。

間引き菜は、やわらかくて食べやすいのが魅力です。
味噌汁、炒め物、浅漬け、サラダなどに使えます。

ただし、傷みやすいので、売るなら「朝採れ」「少量パック」「その日のうちに使いやすい量」にするのがおすすめです。

直売所では「安い」「新鮮」「珍しい」が強みになる

規格外や間引き野菜は、見た目の完璧さではなく、別の価値で売るのがコツです。

たとえば、売り場に小さくPOPを飾らせてもらえるなら、以下のような文をいれてアピールできると良いです。

「家庭用にたっぷり」
「漬物用」
「味噌汁用」
「カレー・煮込み用」
「小さめで使い切りやすい」
「朝採れ間引き菜」

というように、使い道をはっきりさせると手に取ってもらいやすくなります。

規格外・間引き野菜を売る前に確認したいこと

規格外野菜を売る前に、まず確認したいことがあります。

それは、出荷先のルールです。

直売所、JA、スーパーの地産地消コーナー、道の駅などは、それぞれ出荷基準や登録条件が違います。

「これは売ってよい野菜か」
「袋詰めの方法は決まっているか」
「価格シールはどこで発行するのか」
「防除歴や栽培履歴の提出が必要か」
「加工品は扱えるのか」

こうした点は、必ず出荷先に確認します。

直売所・スーパーごとに出荷基準が違う

規格外野菜をそのまま生鮮野菜として売る場合と、漬物・ジャム・乾燥野菜・惣菜などに加工して売る場合では、必要な手続きが変わります。

生鮮食品の表示では、一般的に名称や原産地などの表示が関係します。消費者庁の食品表示ガイドでも、生鮮食品や加工食品の表示について整理されています。

たとえば、ただのナスなら生鮮野菜です。
でも、カットして味付けしたり、漬物にしたり、ジャムにしたりすると、加工品としての扱いになります。

加工品にする場合は、保健所への確認が必要になることがあります。

傷みやすい野菜は少量から出す

間引き菜や葉物野菜は、鮮度が命です。

たくさん出して売れ残ると、翌日には見た目が悪くなってしまいます。

最初は少量から出して、

「何時ごろ売れるか」
「どのくらいの量なら売り切れるか」
「いくらなら手に取ってもらえるか」

を見ながら調整するのがおすすめです。

特に初めての品目は、いきなり大量に出さず、テスト販売のつもりで始めると失敗しにくいです。

特に夜になると売れ残り野菜が目立ちます。あと1にち置いてみるか、それとも持って帰るかで悩みます。

直売所・スーパーごとに出荷基準が違う

同じ野菜でも、直売所では出せるけれど、スーパーの産直コーナーでは出せない場合があります。

たとえば、キズがある野菜、土付き野菜、サイズが大きく違う野菜などは、売り場によって判断が分かれます。

出荷前に、担当者へ次のように聞いておくと安心です。

「少し曲がったきゅうりは出せますか?」
「小玉の玉ねぎは袋詰めで出してもよいですか?」
「間引き菜は出荷できますか?」
「規格外品としてPOPを付けてもよいですか?」

規格外野菜は、自己判断で出すよりも、最初に確認しておく方がトラブルを防いでくれます。

生鮮野菜と加工品では必要な手続きが違う

規格外野菜をそのまま生鮮野菜として売る場合と、漬物・ジャム・乾燥野菜・惣菜などに加工して売る場合では、必要な手続きが変わります。

生鮮食品の表示では、一般的に名称や原産地などの表示が関係します。消費者庁の食品表示ガイドでも、生鮮食品や加工食品の表示について整理されています。

たとえば、ただのナスなら生鮮野菜です。
でも、カットして味付けしたり、漬物にしたり、ジャムにしたりすると、加工品としての扱いになります。

加工品にする場合は、保健所への確認が必要になることがあります。

直売所で売れる規格外・間引き野菜アイデア!

ここからは、規格外や間引きでも商品にしやすい野菜アイデアを紹介します。

ポイントは、野菜そのものではなく「使い道」とセットで売ることです。

間引き菜ミックス:サラダ・炒め物用に売る

ただし、一般のお客さんには「どう食べればいいの?」と思われやすい野菜でもあります。

そのため、袋に入れるだけでなく、POPで使い道を伝えます。

たとえば、

「味噌汁・炒め物に」
「やわらかい間引き菜です」
「さっと炒めて一品に」
「浅漬けにもおすすめ」

と書くだけで、買いやすくなります。

間引き菜は量が少なくても商品になります。
大きく育つ前の野菜を無駄にせず、少量パックで売るのがおすすめです。

この写真は、大根を間引いたものです。葉っぱがやや大きくなっているけれど、みそ汁や塩漬け、炒め物などに使えます。

いつもは、間引いた大根の葉を洗い、実をちょきんとハサミで切ってから、大根葉として大きめの袋につめます。

それを近くのスーパーで10個ほど出して様子を見ています。

小さめニンジン:葉付きで見た目を活かす

小さめのにんじんは、普通のにんじんとして見ると物足りなく感じるかもしれません。

でも、葉付きにすると見た目のかわいさが出ます。

葉付きミニにんじんは、

「そのままグリルに」
「スープに」
「お弁当用に」
「葉はふりかけや炒め物に」

という提案ができます。

小さめ野菜は、少人数家庭やお弁当を作る人に向いています。

大きさがそろわない場合は、「小さめにんじん」「葉付きにんじん」「使い切りサイズ」として売ると、規格外感がやわらぎます。

小玉ジャガイモ:丸ごと調理用として売る

小さなじゃがいもは、皮をむくのが面倒だと思われる一方で、丸ごと調理には向いています。

たとえば、

「素揚げ用」
「煮っころがし用」
「カレー・シチューに」
「皮付きポテトに」

という使い道があります。

小玉じゃがいもは、1袋に多めに入れて「お買い得感」を出すと売りやすくなります。

ただし、緑化したじゃがいもや芽が出たものは注意が必要です。食用として不安があるものは出さないようにします。

曲がりキュウリ:家庭用のお買い得品にする

曲がったきゅうりは、市場では規格外になりやすい野菜です。

でも、家庭で切って食べるなら、曲がっていても問題ありません。

売るときは、

「家庭用」
「漬物用」
「形いろいろ」
「お買い得きゅうり」

という表現がおすすめです。

「訳あり」と書くよりも、「家庭用」と書いた方が印象がやわらかくなります。

小ぶりナス:少人数家庭向けパックにする

ナスは大きさがそろわないことがあります。

小ぶりなナスは、正規品として見ると弱く見えるかもしれません。
でも、少人数家庭には使いやすいサイズです。

「小ぶりで使いやすい」
「味噌汁・炒め物に」
「少人数家庭向け」
「焼きナス・煮びたしに」

という伝え方ができます。

私自身も、ナスを袋詰めして販売する中で、2本入り・3本入りなど量を変えることで、手に取られ方が変わると感じています。

大きなナスをたくさん入れるよりも、使い切りやすい量にする方が買いやすい場合があります。

ハーブ・香味野菜:少量パックで買いやすくする

しそ、バジル、パセリ、ねぎ、にら、唐辛子などの香味野菜は、少量でも商品になります。

ハーブや香味野菜は、一度にたくさん必要ない人も多いです。

そのため、大袋よりも少量パックが向いています。

「薬味用」
「冷奴・そうめんに」
「パスタ・ピザに」
「少量使い切り」

といった使い道を添えると買いやすくなります。

お店に出荷するとき、よくローリエ、コリアンダー、ミントなどを小さい袋で出荷している人も多いです。

季節の訳あり野菜セット:まとめ売りで単価を上げる

規格外野菜は、単品だと売りにくいことがあります。

そんなときは、季節の野菜セットにする方法があります。

たとえば、

「夏野菜セット」
「カレー用野菜セット」
「味噌汁野菜セット」
「漬物用野菜セット」

のように、使い道を決めてまとめます。

ナス、ピーマン、玉ねぎ、にんじんなどを組み合わせれば、1袋あたりの単価を上げやすくなります。

ただし、セット販売は中身が見えにくいと不安に思われることがあります。
透明袋を使う、内容を書いたラベルを貼るなど、安心感を出す工夫が必要です。

加工用野菜パック:飲食店・家庭の保存食向けにする

少し形が悪い野菜やサイズが不ぞろいの野菜は、「加工用」として売る方法もあります。

たとえば、

「漬物用きゅうり」
「ジャム用果物」
「ソース用トマト」
「乾燥用ナス」
「カレー・煮込み用野菜」

というように、最初から加工目的で売ります。

特に、飲食店や加工をする人にとっては、形よりも価格と量が大切な場合があります。

ただし、自分で加工品として販売する場合は、生鮮野菜販売とは別の確認が必要です。農林水産省の6次産業化資料でも、加工・流通・販売まで行う場合は、納期・数量・取引先との信頼関係、リスク管理が重要だとされています

最初は無理に加工品まで広げず、「加工用の生鮮野菜」として売る方が始めやすいです。

価格設定の考え方

規格外野菜は、価格設定も重要です。

安すぎると利益が出ません。
高すぎると「規格外なのに高い」と思われます。

目安は、正規品より少し安く、でも手間賃が残る価格です

格外野菜は、正規品と同じ価格では売りにくいことがあります。

ただし、半額にする必要はありません。

たとえば、正規品が150円なら、規格外は100円〜130円にする。
正規品が200円なら、規格外は150円前後にする。

このように、少しお得感がある価格にします。

大事なのは、「安いから買う」だけではなく、「この量でこの価格なら使いやすい」と思ってもらうことです。

ここに注意!直売所に出す前のチェックリスト

出荷前には、次の点を確認しておきましょう。

  • 出荷先で規格外野菜を扱えるか
  • 間引き菜を出してよいか
  • 袋詰めのルールはあるか
  • 価格シールの発行方法
  • 品目名の書き方
  • 防除歴や栽培履歴が必要か
  • 傷みやすい野菜は少量にしているか
  • POPで使い道を伝えているか
  • 加工品にする場合は保健所に確認したか
  • 売れ残った場合の対応を決めているか

などを、それぞれの直売所で確認をしてから野菜を出荷するように気を付けましょう。

規格外野菜は、見方を変えれば「利益を生む余地」です。

捨てる前に、まずは少量から商品化してみる。
直売所で反応を見る。
売れたものを次の作付けや袋詰めに活かす。

このくり返しが、小さな野菜販売を育てる第一歩になります。

ぜひ挑戦してみてください。